Interview
スタッフインタビュー

不安は“消す”より“抱え込まない” -産休・復職を経て見えた、訪問看護の続け方-
「プラスト訪問看護ステーション」で看護師として働く亀原さん。
前回のインタビュー(2023年8月)では、亀原さんが看護師として働きはじめた頃から描いていた「いつか訪問看護へ」という想い、転職の背景、在宅ならではの看護について取り上げました。
その後、産休・育休を経て復職し、働き方も生活も変化した今、亀原さんは訪問看護をどう捉えているのか。「一人で判断する怖さ」とどう付き合っているのか。そして、会社全体で大切にしている“抱え込ませない”仕組みとは何なのか。様々な経験を経た今だから話せる気づきや想いを伺いました。
―現在の働き方について教えてください
今は常勤で、9時から18時まで働いています。
プラスト訪看では「オンコールは子どもが3歳になるまで免除」になる制度があるので基本は持たなくていいんですけど、私は月1回だけ持たせてもらっています。
旦那の理解もありますし、夜間に状態変化が起きることが多いので、月1回でも持っていると利用者さんのことや全体の流れを把握しやすいなと思って。
―産休・育休を経て、復職前に不安はありましたか?
ありました。仕事と家庭の両立ができるかな、という不安でしたね。
復帰の前に1ヶ月くらい子どものならし保育をして、徐々に保育園に預ける時間を伸ばしました。
復職後は時短ではなく、フルで戻っています。
スキル面は、実際に働き始めたら思い出せたので大丈夫でした。
―妊娠中の働き方で、印象に残っていることはありますか?
妊娠中はつわりの時期が一番しんどかったです。
利用者さんのお家によっては匂いがきついこともあって、出入りのたびに気分が悪くなることもありました。
でも、妊娠したと伝えてからは近場でも車移動にしてもらえて、訪問と訪問の間に少し休むこともできました。
管理者の檜垣さんに「しんどかったら横になってていいよ」と言ってもらえたのもありがたかったです。

―1回目のインタビューでも出てきた「一人で判断する不安」。働き続ける中で変化はありましたか?
入る前は「全部一人で判断するのかな」って不安が大きかったんですけど、
実際は想像していたほど「完全に一人で判断する」場面って多くなかったなと思っています。
というのも、プラスト訪看では基本的に1人の利用者さんにつき看護師2~3人で担当する形なので、困ったり悩んだりした時は、まずその担当看護師に相談するようにしています。
訪問の現場は一人でも、判断はチームでできる感覚です。
―同行が終わると“一人の時間”も増えますよね。その時は何が支えになっていますか?
同行期間が終わると、一人で業務にあたる時間はどうしても長くなります。
その中で、不安や疑問を抱え込まないように、相談役として関われるよう意識してくれている人がいます。
私もそんなサポートができるよう、後輩の看護師と関わる時は、指導というよりもメンタル面のフォローが中心という感じですね。
周りのスタッフも、不安や疑問を抱え込まないように「相談していい」って思える状態を作ってくれていると思います。
―“メンタル面のフォロー”を強めている背景や理由はありますか?
これまで、いろいろ抱え込んで業務を続けた結果、精神的な負担が大きくなって退職につながってしまったケースもあったと聞いています。
そういう状況を変えていきたい、という思いがあるから今の形になっているんだと思います。

―いまの亀原さんにとって、「訪問看護の不安」はどんな風に変化しましたか?
不安がゼロになったわけではないです。
今でも、状態が不安定な方がいたり、亡くなりそうな方がいると、やっぱりドキドキします。
でも、入職当時が100%の不安だったとしたら、今は半分くらいにはなっている感覚です。
もちろん慣れもありますが、相談できる体制があるのが大きいです。
―病院との違いで、あらためて実感していることはありますか?
訪問看護は、生活の視点が入ってくるのが大きいです。
行っているケア自体は同じことも多いですが、「生活に落とし込む」視点が必要になると思います。
また、多職種連携は病院より多いと感じます。
ケアマネさん、福祉用具の方、医療機関など、担当者会議でみんなで話し合うこともありますし、病院にいた時よりも外部の方とのやりとりが多く、日常になりました。

―これから訪問看護を考える看護師さんへ、今だから言えること、働く上で伝えたいことはありますか?
訪問看護は、ずっと働いていても不安がなくなる仕事ではないと感じます。
ですが、不安を一人で抱え込まない環境があれば続けることができる仕事でもあります。
一人で判断しないといけない場面ばかりではないですし、チームで担当して相談しながら利用者さんに向き合う。みんな経験してきた科が違うので心強いです。
それが実際に働いてみて大切だと感じたことです。
「生活の中に入るリハビリ」を選んだ日。 -OTが訪問リハビリに取り組む価値-
「プラスト訪問看護ステーション(リハビリ部門)」で働く、作業療法士の平松さん。病院勤務を5年、老健デイでは約2年半の経験を経て、転職を期に「いつか行きたい」と思っていた訪問の世界へ飛び込みました。今回...
不安は“消す”より“抱え込まない” -産休・復職を経て見えた、訪問看護の続け方-
「プラスト訪問看護ステーション」で看護師として働く亀原さん。前回のインタビュー(2023年8月)では、亀原さんが看護師として働きはじめた頃から描いていた「いつか訪問看護へ」という想い、転職の背景、在宅...
インタビュー 一覧に戻る